様々な事情により夫婦ともに家にいる時間が増えた。しかし、一緒に過ごしてみると性格が合わないように感じる。こんなとき離婚という言葉がちらつくかもしれません。しかし、性格の不一致で離婚というのは現実的にどの程度可能でしょうか。 今回は性格の不一致と離婚について取り上げてみます。 法律上の離婚原因と性格の不一致の位置づけ かつて、当所のホームページで離婚原因について紹介したことがあります。 法律が定める離婚原因 法律上の離婚原因としてどのような定めがあるかということについてはこちらで詳しく紹介しています。また、この中で、性格の不一致の位置づけについては、民法770条1項5号の「その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき」に位置づけられ得ることになるものの、性格の不一致という点だけでは「その他婚姻を継続し難い重大な理由があるとき」には基本的に該当し … [Read more...]
Archives for 4月 2020
未遂と中止について(未遂編)
犯罪をしてしまった、けど、バレそうになったから途中でやめた。こういう場合について法は特別な規定を用意しています。今回は犯罪にあたる行為をしたが結果発生前に終わった場合にあたる未遂について紹介したいと思います。 未遂とは 犯罪が完結するまでの間には、犯罪を実行してからその犯罪の結果が発生するまでの一連の過程があります。未遂になるのは犯罪を実行したもののその犯罪の結果が発生しなかった場合です。未遂の場合にどうなるかについて刑法は一般的な規定を定めています。 刑法第44条 未遂を罰する場合は、各本条で定める。 つまり、未遂が罰せられることになるかどうかは未遂を罰する定めがあるかどうかによることになります。 未遂が成立するためには 未遂について刑法43条は「犯罪の実行に着手してこれを遂げなかった」と定めていますので、未遂にあたるためには、犯罪の実行に … [Read more...]
勾留の考え方について
逮捕された。逮捕されたら勾留がセットになって23日間(なお、この日数の根拠ですが、逮捕による身柄拘束時間が最大72時間、勾留による身柄拘束期間が最大20日間であることに拠ります。)出られなくなる。様々な場所でそのような説明がされることがあります。しかし、実際には逮捕はされたけれど勾留はされなかったという事案も多数あります。当所でも逮捕勾留からの早期釈放に向けた活動について紹介したことがありますし、逮捕後に勾留を回避させることができた実績もあります。 コラム:逮捕・勾留からの早期釈放 解決事例:検察官による勾留請求を回避させ、早期釈放されたケース 前回は逮捕について紹介しましたので、今回は実際に裁判官や検察官がどのような点に着目して勾留をするかどうか判断しているか。いわゆる勾留の要件について紹介します。 勾留の要件 勾留の要件について刑事訴訟法は以下 … [Read more...]
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言に伴う当所の基本方針
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言に伴う当所の基本方針 去る令和2年4月7日に発出されました緊急事態宣言に伴う当所の基本方針は以下のとおりです。 1 事務所内への人の出入りを最小限にし、衛生面に細心の配慮をした上で、法律事務所としての稼働を継続していきます。2 新規の法律相談も受付けさせて頂きます。下記までお問合せ下さい。御相談方法は、原則として、電話、テレビ電話、電子メール等による間接的な方法とさせて頂きます。ただし、緊急性がある場合等の特別事情がある場合には、直接の面談を実施させて頂くこともあります。 記住所 東京都新宿区新宿1−32−16マーズビル2階 代表電話 03−6273−1793Eメール info@shinjuku-shimizu.com (24時間受け付け)受付時間 平日 … [Read more...]