少年事件では、家庭裁判所調査官と呼ばれる人々が事件に関与します。 この「家庭裁判所調査官」というのはどのような人々なのでしょうか。 事件について警察官や検察官のような捜査機関の人々との違いはどこにあるのでしょうか。 今回は、少年事件、少年審判の中で非常に重要な役割を果たす家庭裁判所調査官について解説していきたいと思います。少年事件及び少年審判でいう少年は、「20歳に満たない者」をいい(少年法2条1項)、民法上の未成年(民法4条、5条等)とは異なっています。年若い男子という意味ではないため、男女ともに20歳に満たない者であれば「少年」あたります。 なお、今回は少年が犯罪を認めている事件を前提に解説していきます。 家庭裁判所調査官とは 家庭裁判所調査官とは、各家庭裁判所においては、家事事件手続法で定める家庭に関する事件の審判及び調停、人事訴訟法で定める人事 … [Read more...]
新宿清水法律事務所コラム
コラム形式で法律に関わる様々なテーマをわかりやすく解説。「もしも」の時に役立つ情報をお伝えします。
裁判上の離婚Ⅲ
離婚訴訟において、判決で離婚が認められる場合には、民法で定められた離婚原因(民法770条各号)が必要です。この離婚原因は、①不貞行為、②悪意の遺棄、③3年以上の生死不明、④強度の精神病、⑤その他婚姻を継続し難い重大な事由があるかどうかの5種類があります。 前々回は裁判上の離婚原因のうち①不貞行為と②悪意の遺棄について、前回は③3年以上の生死不明と④強度の精神病についてそれぞれ解説してきました。 今回は、⑤その他婚姻を継続し難い重大な事由について解説していこうと思います。 民法 (裁判上の離婚) 第七百七十条 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。 一 配偶者に不貞な行為があったとき。 二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。 三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。 四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないと … [Read more...]
裁判上の離婚Ⅱ
離婚訴訟において、判決で離婚が認められる場合には、民法で定められた離婚原因(民法770条各号)が必要です。この離婚原因は、①不貞行為、②悪意の遺棄、③3年以上の生死不明、④強度の精神病、⑤その他婚姻を継続し難い重大な事由があるかどうかの5種類があります。 前回は、裁判上の離婚原因のうち①不貞行為と②悪意の遺棄について、それぞれ解説してきました。 今回は、その続きとして、③3年以上の生死不明と④強度の精神病について解説していきます。 民法 (裁判上の離婚) 第七百七十条 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。 一 配偶者に不貞な行為があったとき。 二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。 三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。 四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。 五 その他婚姻を継続し難い重大な事 … [Read more...]
裁判上の離婚Ⅰ
離婚訴訟において、判決で離婚が認められる場合には、民法で定められた離婚原因(民法770条各号)が必要です。この離婚原因は、①不貞行為、②悪意の遺棄、③3年以上の生死不明、④強度の精神病、⑤その他婚姻を継続し難い重大な事由があるかどうかの5種類があります。 今回は、裁判上の離婚原因のうち①不貞行為と②悪意の遺棄について、それぞれ解説していきたいと思います。 民法 (裁判上の離婚) 第七百七十条 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。 一 配偶者に不貞な行為があったとき。 二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。 三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。 四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。 五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。 2 裁判所は、前項第一号から第四号までに掲げる事由がある場合で … [Read more...]
裁判離婚
離婚の手続には、主に協議離婚、調停離婚、裁判離婚の3種類があります。 離婚手続に関する説明や調停離婚に関する説明は以前の記事(離婚手続、調停離婚)もご覧になってください。 話合いによって離婚ができない場合に離婚をする手段としては、離婚訴訟の提起(離婚裁判)をし、裁判所から「離婚する」との判決をもらって離婚する裁判離婚となります。 そこで、今回は、裁判離婚について解説いたします。 裁判離婚とは 裁判離婚とは、裁判上の離婚原因があることを理由として、裁判上の手続によって当事者を離婚させるというものです(民法770条)。 そのため、離婚訴訟においては、民法770条各号が規定する裁判上の離婚原因があるかどうかを審理することになります。 具体的には、①不貞行為、②悪意の遺棄、③3年以上の生死不明、④回復の見込みがない強度の精神病、⑤その他婚姻を継続し難い重大な事 … [Read more...]